【特別自動扶養手当】について~余裕があるお母さんになるために~

子育て全般

特別扶養手当をご存知ですか?

ネット情報

世の中には自分から動いたり、調べたりしないと受給できない手続きがあります。

「こういった支援がありますよ」と地域福祉サービスや、市役所、病院から率先して教えてもらう事はあまりないかと思います。

私の場合も、長男が「発達障害」と診断されてから、数年間知らないまま過ごし、ふと見たネットの情報で「うちの場合も申請できるのか?」と疑問を持ったことから始まりました。

はじめに、特別自動扶養手当とは、以下の内容となります。

 

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特別自動扶養手当について知る

特別自動扶養手当

・特別自動扶養手当(厚生労働省HP)

結論からお伝えすると、発達障害児でも「特別自動扶養手当」を受給できる可能性があります。

精神又は身体に障害を有する児童について手当を支給することにより、これらの児童の福祉の増進を図ることを目的にしています。

20歳未満で精神又は身体に障害を有する児童を家庭で監護、養育している父母等に支給されます。

3 支給月額(平成30年4月より適用)

1級 51,700円

2級 34,430円

厚生労働省HPより

長男の場合は、服用をはじめてから数年後にこの支給がある事を知り、ダメ元で申請してみたところ無事に承認されています。

特に発達障害の適用については、身体障害と異なり、その症状や困窮のレベルが申請内容では分かりづらいものですので、状況によっては適用されない事もあるそうです…。

近年「発達障害」の認知度が高まってきたことから、私が申請した4年前と比べて審査が通りやすいという話は聞きますが、まずはお住まいの市役所へご相談に行かれてみてくださいね!

 

1年生になって生活が激変…仕事が出来ない日々が続き生活困窮した話

生活の困窮

私が申請に踏み出した理由がやはり、「生活の困窮」です。

それまで共働き(フルタイムの正社員)していましたが、長男が診断されてから生活が激変して、仕事に支障が出るようになったのです。

 

病院受診・薬をもらいに行く・事業所利用など…

生活の変化が以下のとおりとなります。

・月に1回の受診(大病院のため1日かかる)
・別途、月に2回薬をもらいに行く

発達障害と診断されてから、もちろん治療が始まりますので、月に1度、車で小一時間かかる大病院まで受診が必要でした。

また、治療のため処方される薬は特殊性から厳重な管理が必要で、前もって多めにもらえないことから、10日分の処方しかしてもらえず、月に3回は仕事を休む必要が出てきました。

その後1年くらいして、近くの薬局で処方できるようになった事や、1ヶ月分の処方をしてもらえるようになったので、最近診断されたお子様は大丈夫だと思います…。(;^ω^)

※処方薬については詳しく別記事にまとめています。

発達障害の処方薬で悩んでいる保護者の方へ~子どものために考える~
発達障害の治療について お子さんが「発達障害」と診断された時に、心配になることは現状の問題が解決するのか、治療の方法(期間)や将来の事だと思います。 その中でも、一番最初に悩むであろう問題は「薬」についてだと思います。 ...

 

・発達支援事業所の利用のため、1週間の3回は16時に送迎が必要

それまで17時退勤の仕事をしていたのですが、発達支援事業所の利用を始めた事から、学校が終わる時間に迎えに行き、事業所まで送る必要が出てきました。

 

登校・下校に危険が生じた

注意点

1年生となった長男を、普通の子と同じように通学させようと何度も練習させました。

近くに同じ学校の子供がいない事から、1人で通学する必要があったので、通学コースの危険な場所を言い聞かせながら何度も一緒に歩きました。

「もう大丈夫かな?」と思い、後ろにコッソリついていきながらひとりで登校させてみると…。

・フラフラ蛇行しながら歩くので、自転車と接触しそうになる
・気になることがあると、足が止まり夢中になる
・体操服入れの巾着をブンブン振り回し、手が滑って車道に飛んで行ってしまう→その後、車を確認しないまま道路に飛び出す

最後の件は、慌てて大声を出しながら走り寄って止めました…。

もう本当に寿命が縮む思いをしましたが、この結果を受けて、「一人で通学することは難しい」と判断ができ、

「学校へ送迎する必要」も出てきたのです。

 

発達障害児の1年生問題

今でこそ発達障害の認知度も広がってきて、いろいろなサポートが受けれる体制もあるかもしれませんが、当時は仕事先に平謝りしながら時間をもらわないといけない状況が辛かった…(*_*;

こういった1年生でよくある問題を、「1年生問題」と名付けて世に拡散してほしいと思っています。

次男は発達障害と診断されていませんが、1年生の時に、放課後の預かり先である「学童」が満員で入れない状況でしたので、長男の時だったら…と考えるだけでゾッとします。(長男は学童に入れました)

もちろん普通の1年生でも困る状況だと思いますが…。

このような理由から、親御さん(特にお母さんかな…)も、仕事先に迷惑をかける事が多くなり、転職を決断することが多くなります。

私も同じ理由で辞めざるを得ない状況でした。

「働きたくても働けない」ということから、経済的にも一番困る時期だと思います。

 

とにかく行動しましょう!

冒頭で書いたとおり、こういった支給は、病院や学校側、市役所から率先して教えてもらえることはほぼ無いです…。

自分で調べて、率先して動かなければ受給することが出来ません。

仕事と育児との間で悩まれている方は、こういった支給を受ける事で選択の幅が広がりますし、何より経済的な安定を得る事で「心の余裕」が生まれます。

・特別自動扶養手当の支給手続は、住所地の市区町村の窓口へ申請
・申請には医師の診断書が必要

また、申請しても審査に数カ月かかります。(私の場合も3カ月以上かかりました)

そのため、早期に行動されることをおすすめします!

まずはお住まいの窓口に問い合わせ、相談に行かれてみてくださいね!

※長男の発達障害の診断までの流れは、こちらの記事でご紹介しています。

発達障害と診断されるまで~長男と共に歩こう!~
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