発達障害の長男に「第二次性徴」が見られたのは、小学校4年生の終わりごろでした。
声変わりが始まったのもこのくらいの時期で、体の成長は普通より早かった方だと思います。
その頃から「お風呂は一人で入りたい」というようになりましたが、発達障害のお子さんがいるお母さま、お父様は察しがつくかと思いますが…。

え。○○(長男)一人でお風呂に入れるの?
私のリアクションはこんな感じでした(;^ω^)
長男はマニュアル通りに事が進まないとパニックを起こして「フリーズ」してしまうのですが、そんな長男が一人で無事にお風呂に入れるのか…。

今までも見守りしてただけだし、大丈夫でしょ。
今まで一緒に入っていた人が言うなら大丈夫だろうと思い、髪の洗い方、石鹸の泡立て方、シャンプーやリンスの違いなど…事細かに長男にもう一度レクチャーしました(*_*;
さて、発達障害のお風呂のひとり立ち。
普通の家庭であればなんの問題にもないようなテーマですが、どうなったのかご紹介します。
最初は声掛けでバッチリでした!
「お風呂ひとり立ち」の初日から3日間くらいは、夫に声掛けを頼みました。
流石に男の子ですから、母親が率先して出ていくわけにもいかない…(*_*;

ひとりでしっかり洗えているよ!そこまで心配しなくても大丈夫よ。
良かったぁ。
私の心配しすぎだったか(*´ω`)
と、思っていたのですが、その次の日から声掛けを止めてみると…?
長男、声掛けがなくなったら「何をしたら良いのか分からない状態」に
「ひとりで無事に入れる」と完全に安心しきっていた私。
衝撃の事実が3日後にありました…。
お風呂に入っていると、絶対に聞こえるはずの「水の音」。
これが全く聞こえなかったので、まさか倒れているのでは?!と心配になり夫に急行してもらったところ…
お湯をかぶることもなく、一人でフリーズしていました(;^ω^)
当時はまだ寒い時期。
「なんしようと!風邪ひくよ!」と、びっくりした夫の声。

あぁ…。やっぱり。
発達障害の子にあるパターンとして、「あれ?」とつまづいてしまうことがあると、それから先どうやって行動したら良いのか分からなくなり、完全に固まってしまうことがあります。
分かりやすくお伝えすると、長男の頭の中では「お風呂に入る」ということは一つのミッションなのです。
本人の中ではもっと事細かに分けられていると思いますが、普通の人であれば「何となく」できることが、長男にとっては①から順番に沿ってやっていかないと分からなくなってしまうのです。
もう一度、お風呂に入る練習を開始!
出来なかったからと言って、この先もずっと見守りするわけにはいかないですよね(;^ω^)
と、いうわけで「お風呂のひとり立ち」は、一週間の研修期間を終了してからとなりました。笑
研修期間(?)は、「次は何だっけ?」と声掛けをしながら、ひとり立ちが出来るように何度も練習を重ねました。
ひとり立ち完了!だけど悪いクセが…?

近くの公園で筋トレする長男
一週間の研修期間も終了し、再度一人でお風呂に入るようになった長男。
フリーズすることもなく、順調にお風呂に入っているような状態が数カ月続いていましたが、ここで悪いクセが発動しました…。
ある日のこと、ふと横を通りすぎた長男の頭が…

何か、頭ギトギトだし臭いんだけど。
そうなんです…。
これは発達障害と全く関係ないかもしれませんが、「お風呂に入るのがめんどくさい」という悪いクセが発動してしまったのです。
でも入らないと怒られてしまうと思った長男。
入るには入るけど、頭を洗う手順をすっ飛ばすという荒業を編み出したんですね~。
これには夫が大激怒…(;^ω^)
長男はまたもや2週間ほどの研修期間を行うことに決定しました(*´ω`)
発達障害児のデビューはゆっくり長い目で見守ろう

最近の長男(小6)
発達障害がないお子様でも、新しいことを始める時にはうまくいかないこともあるかと思います。
極論ですが、1回言って分かる人間がいれば、100回言っても理解できない人間がいます。
「どちらかが悪い」と言っているわけではありません。
自分のお子さんが「100回言っても理解できない」方だとしたら、ぜひ温かく、長い目で見守ってあげてほしいと思います。
いつかは絶対に自分でできる日が必ず来ます。
何か新しいことを初めた「○○デビュー」の時には、不器用ながらでも自分なりに努力をしているはずなので、決して責めずに応援してあげたいですね♪
今回は、「こんな子もいるよ」ということが少しでもお伝えできたらと思い、ブログに書いてみました。